実家の片付け

実家の片付けとは、おそらくどんな人にもいずれ訪れる事柄の一つであるでしょう。
今はまだ、時間もないし忙しいし、そのうちじっくりとやっていけばいいだろうと考えている方も多いと思います。

しかし私たちの経験から言えば、そうした見込みは外れることがほとんどであるのが正直なところです。

そこで本日は、その実家の片付けということについて具体的にどういったことが大変なのか、3つのポイントをまとめてみました。

 

1.分別作業

実家ですから、当然そこに残っている品物は非常にたくさんあることでしょう。
捨てるとなったら、実家のある自治体の決まりに従って燃えるごみや不燃物やビンやプラスチック、といったように分別しなければなりません。

しかし何十年も住んできた実家にどれだけのものがあるかを考えると、この分別の手間というのはそれだけでものすごく大きなものとなることは間違いないはずです。

さらに、膨大な量の品物に対して具体的にどのように分別するのが効率的なのか、その試行錯誤にも時間を取られてしまうことでしょう。

 

2.搬出作業

捨てるとなって、分別も何とか終わったとしても、次に必要となるのはそれら全てを外まで運び出す作業です。
私たちの間ではこの運び出す作業を「搬出」と呼んでいますが、これもまた凄まじいほどの負担と労力を必要とすることでしょう。

実家が平屋ならまだいいですが、2階建てや3階建てとなると、上から抱えて下ろしてくるだけで相当過酷な作業となるはずです。

ただでさえ少ない時間の隙間を見つけて片付け作業をしているのに、体力的に非常に大きな負荷がかかる処分品の搬出作業は、下手をすれば仕事にも影響が出かねないものです。やればやるほど疲れていくことで、どんどん作業のペースは落ちていくことが予想されます。

 

3.捨てるものと捨てないものの選択

あえて最後に持ってきましたが、これが最も労力の要る作業です。
おそらく皆さん想像できることではあるでしょうが、実際にはその想像以上の負荷が待っています。

実家にあふれるおびただしい量の品物全てに対して、1つ1つ捨てるか残すかを選択していくこの作業。

出てくる物はどれも懐かしさや珍しさにあふれた品ばかりで、簡単に捨てようと決めるには久々に見つけた感慨深さを拭いきれない。
その気持ちを振り払って、捨てるかどうかを決断していくことは、精神的に大きな大きな疲労を招きます。

実家ですから、出てくるのは両親の所有物だけではありません。かつて自分が愛用していた品々もたくさん見つかるのです。
これから使うことはまず無いかもしれないが、捨ててしまうにはあまりにしのびない品物たち。
しかし今の家には保管して置ける場所がない故に、どうしても捨ててしまわないと実家の片付けが終わらない。

この葛藤を何とか抑え込んで決断を下すのに、どれほどの精神力が必要か。

これによる精神的疲労が片付け作業を大幅に遅らせるのです。
そして、片付け作業に対する意欲をどんどん失わせてしまうのです。

こんなに辛いことをなぜわざわざ仕事の合間を縫ってやっているのか。
まだまだ先でいいじゃないか。

そう思ってしまえば、すっかり作業の手は止まってしまいます。

しかし、片付け作業そのものの必要性は全く無くなることはないのです。
それどころか、両親の健康状態や家自体の劣化具合など、時間が経てば経つほど大きくなっていきます。

必要性が大きくなることはあっても小さくなることはまず無い。
なのに、自身でやろうとすれば想像を遥かに超える肉体的・精神的負担が襲ってくる。
「実家の片付け」にはこうした側面があります。

まだまだ先でいいと思っている方々は、自分の体が元気な早いうちに実施することを真剣に考えることをお勧めします。

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