以前テレビをつけると”バンキシャ”という番組で特殊清掃についてのコーナーが設けられており、その中で以前私どもでも紹介したことのある「セルフネグレクト」が地域コミュニティから孤立し、周りとの関係性が希薄になる中で孤独死が増える要因となっていると伝えられていました。

このセルフネグレクトとは
 成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。防止するためには、地域社会による見守りなどの取り組みが必要とされる。自己放任。とされています。

 人間関係は希薄になり、何に関しても投げやりになってしまうのです。普通であれば誰もが持つような自分を満たすための欲求も感じなくなり、社会からも疎外されていきます。頑固さも特徴のひとつですが、頑固な人でも自分の好むことは行うものです。生活面で自分を大切にしない傾向があれば、セルフネグレクトを疑ってみる必要があるでしょう。

セルフネグレクトの症状

 セルフネグレクトの症状としてまず顕著なものは、自分のために行うべき身の回りのことを行わなくなるという点です。定期的で健康的な食事をとることもなくなり、食欲自体がないように見えます。

 また、風呂やシャワーといった清潔さへの関心も薄れ、洗濯していない服をずっと着ていることも観察されます。家の掃除も行わなくなり、いわばゴミ屋敷のようになっていきます。同時に、状況を改善するための手助けやアドバイスを頑固に拒絶することも共通している傾向です。このように症状が悪化しても支援を断ることが多いため、悪循環となってしまいます。

 だからこそ早めに気づくことが重要となります。なかなか行政の施策だけでは防げない死というものもあるかと思います。地域コミュニティの地盤強化とつながりが重要です。

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