空き家

悲しいことですが紛れもない真実です。

仕事が忙しくて、家族の問題があって、自身の趣味の時間も必要で…
親や実家のために使う時間を後回し後回しにし続けた結果が生むのは、「思い出のある実家」が「誰もいない空き家」に変わり果てた姿です。

家の中には両親が使っていた家具や寝具、衣服や日用品が山のようにあるとしても、誰も住んでいないのならばそれは空き家です。

家から人の気配が消えて間もないならまだ「実家」としての印象は保たれているでしょうが、だんだん時間が経つに連れて、実家よりも空き家としての雰囲気が強くなることでしょう。

それは、時々手入れに行っていたとしても同じです。結局は中の遺品や家そのものをどうにかしない限り、細々と手入れするだけでは「実家」が「空き家」に変わっていくのをわずかに遅らせる効果しかないからです。

玄関や門の周り、あるいはお隣との敷地付近など、よく人目につく部分を重点的に手入れしておくのは空き家っぽさを薄めるのにある程度の効果はあるでしょう。
しかしそれも根本的な解決になるかといえばそうではありません。

実家に遺った両親の遺品を整理し、自分が以前愛用していた品物も片付け、その後に家自体はどうするのかを決める。
自分たちが移り住むのか、あるいは親戚の誰かが住むのか、または誰かに貸すのか。
もう誰も住むことがないのなら、取り壊して家以外の形で土地を再利用するということも選択肢の1つです。

いずれにしても、住む人のいなくなった実家というものについて、その後どのように扱うのかを決めてしまわなければ「空き家」として残り続けるだけになります。

かつて自分が過ごした実家。両親と楽しく過ごしていた実家。帰る場所だったはずの実家。

その大切な家が、誰にも使われないまま無人の状態でただそこにあるだけという状態になってしまうのは、非常にやるせないものであるでしょう。

少子化の問題が叫ばれている昨今では、人口の減少に伴って空き家が増加していることも社会問題の1つとして取り上げられるようになってきました。
無人の屋敷に不審者が入り込んだり、伸び放題の草や枝に害虫がわいたり、愉快犯が放火したりと、空き家が1軒あるだけで色々な危険性が生まれます。

大切な実家をそんな空き家にしてしまわないように、なるべく早いうちから計画立てておくことが必要ではないかと思います。

だからと言ってすぐに何とかしてしまわないといけないということはありませんが、いつかは腹と覚悟を決めて選択しなければならないものです。
焦って取り掛かっても逆に良くない結果になってしまう場合もあります。

気持ちが落ち着き、時間的にも多少のゆとりができた段階でしっかり考えることが、自分にとっても両親にとっても一番いい結果につながるのではないでしょうか。

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