生前整理と遺品整理には全く違った側面があります。

生前整理

 生前整理は自分の死後、遺族に財産問題や相続トラブルが発生したり、処分の負担をかけないよう、財産や持ち物を生前に自分で整理することを言います。人生の終焉が見え始めた中高年者が行うことが多いのですが、年齢に関係なく親や友人、知人が亡くなったことがきっかけとなり自らの死を意識したタイミングで生前整理をしたり、病気などによって死期を意識した人も行うことがあります。

 一般的には、身の回りの必要な物と不必要な物を分別したり、財産がある場合は誰にどのように相続するのかなどを遺言書にしたためます。葬儀の扱いや遺品の処分方法など、遺族に委ねたいことはエンディングノートを活用することで自分の希望が伝わりやすくなります。一度きりのことではなく、物が増えたり家族関係が変わる中で、年に1回程度のペースで整理するのがおすすめです。

遺品整理

 一方遺品整理は死後、遺族などが故人の財産や持ち物を整理します。期限はありませんが、遺産相続や賃貸物件の退去などを行わなくてはならない場合は、葬儀後すぐに取りかからざるをえないこともあります。物の処分だけならば焦って行う必要はありませんが、時間と共に面倒になりますので、早めに行うことを勧めます。なお、処分する物が多い場合は、業者に依頼するとスムーズに行うことが可能です。

遺品整理は負担が大きくなる

 生前整理は本人が身辺整理をするため、何を処分すべきか判断しやすいうえに、1年以内に整理するなど、時間をかけて行うことができます。しかし、遺品整理は肉親とはいえ他人の物を整理することから、「どこから手を付けていいのかわからない」「どこに貴重品が保管されているかわからない」など、スムーズに進めることが困難な場合が多くなります。エンディングノートが作成されていればいくらか楽にはなるでしょうが、急いで行わなければいけない場合や、時間に追われたり、遠方や休みの日程調整がつかないなどの理由から業者に依頼する費用がかかるなど、遺族大きな負担を与えます。

 また、費用の面からも遺品整理は高額であるといえます。これは遺品整理業者を利用する場合になりますが、遺品整理は貴重品や身の回りの品を探しながら整理を行うのでどうしても時間がかかってしまいます。ただ、親族で行うとどうしても思い出の品が出てくるたびに手が止まってしまうので、業者に依頼することで比較的時間をかけずに遺品整理を終えることができます。

 遺品整理はただ不用品処分を処分する行為ではなく、思い出や遺族の心情に寄り添い作業を行うことが必要だと考えます。どうしても時間がかかるものですが、遺品整理を行う一業者として遺族にとってよりどころになれるような作業をしたいものです。

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